Letters from Krimgen

 

 
傘とくまと子供

あめふりの中の傘

希望が見えてきました

 
オーストリアではワクチン接種の普及でこのパンデミックにも一筋の光が見えてきました。長い長い冬だったような気がします。一年半もの間自由を制限された事は忘れられませんが、これからまた人生を歩み直しましょう。日本は人口が非常に多いのでワクチン接種も大変ですが、接種状況のグラフ(by google)を見る限りもう400万人、人口の3.5パーセントの人が1回目の接種を終えています。オーストリアで言えばこれは人口の45%です。地方自治体が急速に頑張っている姿が見えてきます。大きな希望です。 手足を自由に伸ばせる日はもうすぐそこです。
6月にKrimgenは香川県高松市のLottiさんで個展を開催させていただきます。今回の個展は雨をテーマにしました。傘の方がテーマかもしれません。世界中雨に降られ続けているこの一年半ですが、少しでも作品が皆様の心の傘になれればと思いました。
このような時世ですのでお越しいただくことは難しいかと思います。どうかご無理はなさらないでください。Lottiさんは全てオンラインでご対応くださいますので、安心してお買い物していただけます。このパンデミックの中、皆様頑張りすぎるほど頑張ってきました。少しだけ心を解放してリラックスできことを願っております。

 
 

 

 

小さいもの

新しい春

春になったもののコロナ禍は収まらず、これまで放置してきた社会問題は噴出し続け収まらない。そんな日々にお疲れのことと思います。私もです。でもワクチンという希望も見えてきていますし問題が見えることは解決の第一歩です。また一年ゆっくり歩みましょう。昔富士登山を毎月のようにされている方をテレビで拝見した時、上り始めから終わりまで非常にゆっくりとした一定のペースで登ることがポイントだとおっしゃられていました。(その方は、遅すぎるのでは?と心配になるくらいゆっくり一定のペースで登っているのですが、最初にピューっと登って行った若者たちをゆっくりゆっくり中腹で追いつきそのまま追い越していらっしゃいました)今はそんな感じで、目を背けずゆっくり歩むしかないのだと思います。Krimgen作品はそんな歩み続ける皆さんの背中を支えられているでしょうか。そんなことを思いながら春を迎えています。
さて、2021年4月でKrimgenは10周年を迎えます。これも全て皆様のご支援の賜物です。Krimgenは10年間売り込みもせず、淡々と皆様のご支援とご縁だけでやってまいりました。ですのでこの作品たちが生き残れたという事実は皆様の実績であり、これからも私は淡々とそのご恩をお返しするのみです。またゆっくりしっかり、進んで行きたいと思います。
 

 
 

 

 

小さいもの

小さい自分

先日親友のパートナーに紹介をされた際、国立公園で育った〇〇ちゃんと紹介されました。その時にああ、私は国立公園で育ったのだな、そうだなあとしみじみしました。(その紹介の仕方が随分嬉しかったのです)国立公園の森の中では草木をとったりしてはいけません。そうっと自然を壊さない様に飼い犬と一緒に森を歩き回っていたことが思い出されます。私たちが森にお邪魔していると思っていました。誰もいない森の中を歩いていると、ふと風が吹き木々が轟々とざわめく。初夏には森が躍動する様に若葉を芽吹き秋には一斉に燃える様な色を吹き出す。自分はとても小さな存在だと思いました。冬には森は死んだ様に静まりかえり雪に埋もれます。剣の様な巨大な氷柱の水晶の様な美しさ、雪の結晶の幾何学的な模様は法則性がクリアで植物の複雑系の美しさとは対極にある様に感じられました。今でも毎日の様にそういった情景を思い出します。都市にいると人間は自分を力を持った大きな存在に感じますが、実際には私たちは弱くちっぽけで小さい存在です。そして小さいからこそ世界の一部として許容されている様に思うのです。小人や妖精の絵を描く時には、そんなことを思いながら描いております。 

 
 

 

 

乗せてみた

最近の気持ち

実は2020年は色々な計画が進行していた一年でした。私には絵を見ていただくと分かるように安心できる居場所を作って提供したいと言う思いが強くあるようで、2020年はKrimgenの実店舗を作るという計画を実際に物件選びまで進めていたのですが、2020年初頭にコロナ禍に入ってしまい一時断念する運びとなりました。とても残念ですが、少し落ち着いてタイミングを計りながら計画を練り直したいと思っています。
みなさんご存知のようにSNSが登場してから世界の形は変わりました。人間がそれぞれのコミュニティ(国やら地域やら)でなんとなく一致した概念・フィクションを抱いて、そのコミュニティの形を信じて行動していた頃(例えば90年代まで)と打って変わって、実際にはそのフィクションがいかに脆く、コミュニティの実状と乖離していたかということが露わになったように思います。それはおそらくマジョリティにとっては衝撃だった事でしょう。マイノリティから見えていた世界のかけらが目の前にありありと提示されたのですから。
そこから目を背ける人、向き合う人、対応は様々でした。目を背けていたい人の大きなうねりが各国で極右政党をいくつも生み出しました。
その混乱を少しずつ乗り越えて2021年はコミュニティの形が再構築されていく兆しが見えます。それでも古くから残るマジョリティの力はアメリカの政治に見られるように未だ強大です。しかしSNSのおかげでその概念に迎合できない人が国境を超えてある程度いるということも分かりました。でしたらその人たちの後ろ盾となるような居場所を作ろうというのが私の目論見です。寄り添うというよりは倒れないように後ろから支える事ができればと、祈るような気持ちで臨んでいます。
それが今まで私の創作活動に対して皆様からいただいたご支援への、一つのお返しの形であると信じています。
 
 

 
 

 

 

通じ合う二人。

お礼と抱負

 
12月12日から展示会がスタートしました。今年は展示に関してはすべて諦めていたのですが、ギャラリーカドッコさんのご協力のおかげで小規模ながら開催する事ができました。今年一年皆様にいただいたご支援をお返しする機会ができ大変嬉しく思っております。初日の様子も伺い、大変有り難く、次回製作への大きなパワーをいただきました。本当にありがとうございます。
Krimgenとして製作を始めてから2021年の4月でなんと10年が来ます。10年間自分の分身のような作品を迷いながら作り続け、作った後を振り返ってみますと技術的な違いや惑いは大小あれ、どの作品も強く同じ願いを持ち続けているように見えます。「安心できる自分の居場所」「人間らしくいられる事」それをどの作品も多かれ少なかれ表現しているかと思います。そして私自身がそれを現実に強く願っているのだという事もわかって来ました。生まれたばかりの小さな人たちを見ていると、人間が元々持っている良いものを多く感じます。そして哀しい事ですがそれは大きくなる過程で社会に矯正され徐々に消えていってしまう様です(あるいは隠されているのでしょうか)。私は自分の特性から子供の自分をなくす事ができず子供の様な大人に成長しており、この社会で居場所を探し続けているのだと思います。作品を生み出す度に私の心に広がる安堵感、それを皆様と共有できるという事がこの10年間何よりの喜びです。技術的な面では満足する事は永遠にできないと思いますので、これからも止まる事なく進歩し続けたいと思っています。そして作品の中だけではなく、現実にKrimgenらしい「居場所」を作る取り組み来年模索して参ります。


 
 

 

 

ここに牛がのんびりいたりするわけです。

クリスマスの時期

 
夏が過ぎ、秋から予想通り世界中で新型ウィルス感染が拡大しています。果たしてクリスマスまでに感染は一時収束するでしょうか。日本よりも欧州の状況は深刻ですが皆心を強く持って立ち向かっています。
 秋の収穫祭もなくハロウィンもなくLaternenfestもなく、気がつけばもうAdventの期間がやってきます。クリスマスの前のこの4週間のアドヴェント期間、日曜日ごとに1本ずつキャンドルに灯りを灯します。例年であればクリスマスが近づいてくるのを感じる楽しい期間でもあります。
 火を灯す4本のキャンドルにはそれぞれ、hope, love, joy, peaceのの意味がありとても素敵です。そのキャンドルのことを調べていたり、スウェーデンのSanta Lusiaのことを調べていたりして、ああこのキャンドルの灯りと祈りの意味が今一番心にしみるなと思いました。
 そこで、12月に日本で開催する個展(ポップアップストア?いつも名前に迷います)の名前は"Light a Candle"とすることにしました。まずは1本目、希望のキャンドルに静かに火を灯しましょう。私は会場には参加できませんが、作品たちが皆様の一本のキャンドルとなりますよう、願って止みません。


 
 

 

 

バラの季節が終わりました。

お久しぶりです

2020年の終わりに再びブログを始めることにしました。こんにちは。今年も変わらず"Krimgen"の全製作・販売を行なっておりますKrimgenです。文字での発信はTwitterで良いのかなと思っていた時期もあり以前のブログは閉鎖してしまったのですが、製作の時のひきこもごもや個展のお知らせなどしっかりと書ける場所があると良いなと思い直しウェブサイトに直接ブログを作ることにしました。更新はゆっくりにはなりますがお楽しみいただければ幸いです。私は文章で人に何かを伝えることがとても苦手な特性があり、日常生活でも言葉を飛ばしたり話が大急ぎであっという間に先に走っていってしまったり。言葉での意思疎通は難しいものです。このブログも散文的になることが予想されますが、考える&感じていただければ幸いです。
 2020年は年始からずっと世界中新型ウィルスに振り回されています。大切な人を亡くされた方も、ご自身が後遺症を患っている方もいらっしゃるでしょう。日常が変化してそしてそれが長く続いて心の平穏をなくされている方も多いと思います。改めて芸術に何ができるのか試されているように感じております。製作の源とは不思議なもので、私の作風はのんびりとした雰囲気だと思うのですが、製作者がそのような生活をしているかと申しますととそうではなくて。ゼロから何かを生み出すエネルギーとはやはり非常にハングリーな「何かが決定的に足りていない」と言う強い渇望であったりします。周囲の環境への違和感、平等ではない社会への憤りなどそれはシンプルに不条理への怒りとも言えますし、人間の弱さへの悲しみとも言えるかもしれません。日々そうやって心に蓄積されたものが手を通して形になり、私自身の心を癒しています。小さな人たちは不思議なもので、人間でありながらその体の中に自然をそのまま閉じ込めて表現しているように見えます。野山を歩いている時のような気持ちが自然と彼らを見ていると湧いてきます。人間がそもそもそのような自然を内包しているのであれば、人間にも希望があるのだろうと思い、私の中の「小さな人」もその存在を絵に残して喜ぶのです。
そのようなわけで、不条理な環境になればなるほど作り手は作り続けると言うことで私も2020年は休むまもなく作って参りました。作品を通して誰かと繋がり共感し合えること、これほどの喜びはございません。
 そしていただいたご支援はまた作品作りに全て注ぎ込み皆様にお返しします。満足することなく、進み続けようと思っております。
それでは、また。